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地直しの大切さ…布地は歪んでいる!

投稿日:2019年02月06日 更新日:

地直しという言葉を聞いた事はありますか?

洋裁をする上でポーチやアクセサリーなどの小物類であれば問題になりにくいのですが、バッグや洋服、インテリア用品を作るならば大切なポイント。

そんな地直しについてご紹介します。

地直しとは

布地は織られる際や、ロール状に巻き取られる際に歪みます。

その生産過程をリアルタイムで見ると、結構歪んでいるのだな〜と目で見て分かります。

あまりにも歪みがひどい時はB品として不良品扱いになる事も…。

こちらの図のように、よこヨコ地はなだらかに歪んでいる事も多いもの。

逆にタテ地の方は張力が強いので、歪む事は稀です。

タテ地やヨコ地の違いについて詳しく知りたい人は、こちらの記事もおすすめ。

織機から考えるタテ地とヨコ地のお話

地直しとは、そんな布地の歪みを取り除くための作業です。

地直しをせずに裁断やミシンの作業に進んでしまうと、作品になった後で型崩れする場合だってあります。

地直しの方法

それでは順に地直しの方法を見ていきましょう。

耳を切り落とす

耳なし芳一の話ではありません。

耳とはこちらの部分。

端っこですね。

切り落とす幅は布地の歪みの度合いや、用尺(必要な布地の大きさ)に応じて決めればOKです。

耳を切り落とす目的は、ヨコ地の歪みを直しやすくするため。

耳がある状態では、端っこにテンションがかかったままですので、歪みが直りにくいのです。

布地を織る機械;織機を想像すると分かりやすいのですが、ヨコ地は全て繋がっているので引っ張られテンションがかかっているのです。

切り落とし後は、テンションが取れてリラックスした状態になります♪(´ε` )

水を含ませる

これは霧吹きか、アイロンに付いているスチーム機能を使います。

業務用のアイロンであれば、スチーム機能がしっかりしているので使いたいところです…。

しかし家庭用のアイロンは、どうしてもムラになりやすいので、私は霧吹き派です。

水を使わない方法もありますが、後々で縮むのを防ぐ効果もありますので、可能な限り使いたいところ。

布地の性質によって使い分けましょう。

タテ地・ヨコ地に沿ってアイロンする

最後の段階ですが、ここ案外大事!

布地をアイロンする時に、まずはタテ地に沿って、次にヨコ地に沿って…と水平&垂直方向にのみアイロンを動かします。

タテ・ヨコの逆にバイアスの方向;斜めにアイロンを当ててしまうと、新たな歪みが発生します…!

何故ならば、織物は斜め方向に伸びやすい性質を持つので。

実際に正方形のハンカチなどを引っ張ってみると分かりやすいと思います。

この法則は、通常のシャツなどのアイロンがけでも同様で、タテ地・ヨコ地に対して斜めにアイロンを当てるのは基本NGです。

布地が歪みやすい&傷みやすいのでメリットがありません。

布地の歪みが大きい場合には

国産の布地だと少ない気がするのですが、海外産…特に安物であればあるほど布地の歪みが大きい場合も見受けられます。

そんな場合は、タテ・ヨコにアイロンを当てるだけでは直らない事も多々ありますので、引っ張ります。

こちら図の赤い矢印のように、歪みとは反対方向に。

引っ張ってからヨコ地にアイロン、引っ張ってからヨコ地にアイロン…を何回か繰り返すとヨコ地は水平になってくれます。

布地の歪みの見方

歪みが見えなければ、垂直水平に直す事も不可能です。

どうやったら分かりやすいでしょう…?

線を引く

作品に影響が出ない場所に、線を引いてみるのはおすすめです。

シャープペンなどで案外簡単に引けます。

手の力を抜いて、ヨコ地に沿って線を引くと、ちゃんと1本のヨコ地を追う事ができます。

試しに引いてみました。

こうやってみると、プリント地の模様は結構ズレているのだなぁ…と気づきます。

端のヨコ地の糸を抜く

こちらのように布端のヨコ地を抜くのはメジャーな方法です。

これを定規などの水平の場所に当てれば、どれくらいの歪みがあるのかが分かります。

先ほどと同じ布地ですが、プリントがずれているのが分かっちゃいますね…!

先染め織物のススメ

歪みを見抜く方法についてご紹介しましたが、もっと楽な方法が実はあります。

それは先染めの織物を使う事。

先染めとは織る前に糸を染めた布地の事で、模様としてはチェックストライプが多いです

タテ地・ヨコ地がそのまま模様となるので、線を引いたり糸を抜く手間がありません。

パッと見、先染めかどうかが分からない場合は裏面を見てみましょう。白い場合はプリント、裏も同じ模様になっていれば先染めです。

こちらは先染め織物界では有名な兵庫県産の播州織

(地元が近いので、ちょっと紹介♪)

元々は紳士服のシャツなどとして工業的に織られらたものなので、地味な色柄が多かったのですが、最近はカラフルに。

手織りなどの工芸品ではなく、機械化された工業製品ですので、国内産とは言え値段も比較的安価です。

ブラウスやシャツなどトップス向きの布地が多いので、それらを作る機会が多い人には大変おすすめ。

歪みも少ない…と言うより、ほとんどないので先染めの織物の中でも特におすすめです。

水通しすると更にスッキリ

ここまで地直しについてご紹介しましたが、布地の歪みを取り除く最強の方法は水通しです。

手で引っ張る張力や、アイロンの熱よりも、水の力は強いものだと感じます。

しかしながら、

・手間がかかる

・色落ちの心配もある

・そもそもドライ専用の素材

などと水通しのハードルは高いものです。

また布地を買う際に、水通しの必要が布地に関しては店員さんが「水通ししてくださいね」と言ってくれたり注意書きが付いたりします。

手芸店で売られる布地の多くは、縮み防止の加工が済んでおり水通しの必要はないのです。

しかし、霧吹きとアイロンの地直しだけでは出ないメリットもあります。

水通しの詳しい内容については、実は以前に書いております。

気になる人はぜひご一読くださいませ。

生地の水通しはした方がいいの?

まとめ

最後には水通しも含めて、地直しの方法をご紹介しました。

大切な事は、布の性質に応じて地直しの方法を選ぶという事です。

・アイロンだけでOKなのか、

・アイロン+霧吹きでするか、

・更に、手で引っ張る作業も加えるか、

・最終&最強手段の水通しをするか…。

主に、こちらの4択ですね。

アイロンから始めて、無理そうであれば方法を変えるのも良いでしょう。

また別件ですが、播州織については今回だけでは語り足りないので、兵庫県民として再度熱く語りたいと思います…!

またお付き合いくださいませ〜♪

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