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リバーシブルあずま袋の作り方【型紙図と動画あり】

投稿日:2019年02月04日 更新日:

あずま袋をご存知でしょうか?

小さく折りたためて収納力抜群な役立ちアイテムです。

私は、そんなあずま袋をリバーシブル仕様で何百と製作し手作り市やネットショップでも販売して参りました。

もはや私の必殺技…得意アイテムです。

そんなリバーシブルあずま袋の作り方を今回はご紹介します。

あずま袋って何?特徴3つと使い方

作り方に入る前に、このあずま袋について少しご説明いたします。

私自身は自分で製作したものを10年以上使っているのですが、なかなか飽きのこない特別な袋です。

ちょっと順を追ってその特徴を見ていきましょう。

その1、風呂敷に似ている

使っている時の雰囲気としては、風呂敷とよく似ています。

持ち手部分をくくることによって、バッグとしての機能が完成する点では風呂敷ともよく似ています。

風呂敷は、正方形から包む物の形に合わせて自在に形が変化できるのに対し、あずま袋は袋型。

持ち手が空いているとこのような形です。

なかなか愛嬌のある形…。

その2、優秀なサブバッグ

持ち手や留め具がないので、あずま袋はコンパクトに折り畳め、しかも軽いです。

昨今では買い物袋用としてエコバッグをカバンに1つ忍ばせている人も多い事でしょう。

急な荷物の増加に楽々対応できるので、旅行先でも重宝します。

出かける際に、メインのカバンに1枚入れておくと安心。

その3、夏服にはメインのバッグにしても合う

サブバッグとのご紹介をしましたが、もちろんメインのバッグにしてもOK。

布だけでできた軽やかな仕様ですので、夏服に良く合います。

大きめに作った時は、内ポケットを付けておくとサイフやスマホが取り出しやすくて便利です。

こんな風に。

また王道といえば王道の、和服に合わせるパターン。

浴衣にもよく映えます。

このように色柄によっても、全く違うイメージになりますので、何枚作って使っても飽きません…♪

あずま袋をリバーシブルにする理由

色々な使い方ができるあずま袋ですが、私は必ずリバーシブルの仕様にて製作します。

何故ならその方がメリットが多いから…!

少なく見積もっても、3つはメリットあります。

その1、丈夫で洗濯にも強い

1枚よりリバーシブルで2枚になっている方が丈夫なのは、当たり前といえば当たり前。

また、ただ二重だから丈夫ってだけじゃありません。

縫い代が全て裏に隠れる仕様ですので、一番ほつれやすい布の端が守られた状態になるのです。

長年の使用にも耐えてくれる堅牢さはエコバック界の王者と言っても過言ではありません…!

その2、1枚で2枚分の楽しさ

どちらの面でも利用可能ですので、気分に合わせて装いに合わせて二通りの楽しみ方ができます。

私は柄と無地を合わせる事が多いのですが、洋服が柄物の時は「柄×柄」にならないようにとの配慮です^ ^

その3、縫いやすい

リバーシブルというと難しそうに聞こえますが、実は1枚ものと同様かそれ以上に簡単です。

ただただ全ての辺を直線縫いするだけ。

そしてひっくり返せば出来上がり。

リバーシブルあずま袋は、機能美と便利さ丈夫さ、そして作りやすさまで兼ね備えた優秀アイテムなのです。

あずま袋の型紙

直線縫いだけの型紙もシンプルなあずま袋。

長方形の布を2枚用意するだけなので、型紙は……

ありません!!!

やったー、簡単♪

最初に作るならオススメの大きさは、36×104(cm)です。

この大きさの長方形を2枚ご用意くださいませ。

この大きさはスーパのレジ袋の中〜大の間くらいのサイズ。

持った感じは、

このくらい。

りんごなら10個以上は入りそうですね。

風呂敷と同様に、あずま袋は平面から物を包む形に近いので、結構な収納力があります。

こちらのミチミチに詰まったあずま袋の中身は、

・布9mほど(デニムの厚地3m含む)

・帽子

・ストール

です。

「大丈夫かなー…」と思いつつ、全部収まった時のありがたさはは旅先ならハンパない。

重量は5kg近くありましたが、持ち手をしっかり結べば大丈夫。

こちらのあずま袋の型紙サイズは、先のご紹介よりも少し大きな37×107(cm)です。

また以下の図の要領でお好きなサイズの、あずま袋の型紙となります。

中学1年で習うXの計算です。ちょっと懐かしい…。

こちらの公式を当てはめれば、どんな大きさにも応用可能です。

あずま袋は3つの正方形を合わせたサイズに、縫い代分+2というわけです。

計算が面倒な場合は、

・34×98(cm)

・36×104(cm)

・37×107(cm)

の3サイズの中からお選びになる事をおすすめします。

何故ならば、袋の大きさとしての使い勝手もよく生地のとりも良いからです。

生地のとりとは、無駄なく生地を使い切れるかどうかという意味。

大抵の生地の幅が110cm前後ですので、三等分する形となります。

あずま袋の作り方

ここからは縫う作業のご紹介です。

リバーシブルのあずま袋は同じ形が2枚合わさった形ですので、

・あずま袋を2枚縫う

・縫い合わせる

・アイロンしてからひっくり返す

・最終ステッチ

と、大きく分けて4工程からなります。

では順を追って細かく見ていきましょう。

※長さの説明は36×104(cm)を基準にしています。

※最後に動画もありますので、全体的な流れから知りたい人はそちらを先にご確認くださいませ。

あずま袋を2枚縫う

以下の図のように中表(生地の裏面が外側になるように)折ります。

X=34の場合ですので、35cm分という事になります。

実際の布地。

縫い代は1.0cmです。

下側の辺を縫ったら、次は反対側を35cmに折りなおして同じ作業。

計4ヶ所をミシンで走ります。

縫止りは1.0cm手前。

次に、マチを付けるなら、このように角を落とすようにステッチ。

マチの大きさは好みですが、おおよそ6cm分くらいがバランス良いでしょう。

そして縫い終わったところ。

計4カ所を縫い上がると次のような形です。

もう、それらしくなってきましたね。

縫い合わせる

いよいよ、別々に縫われたあずま袋が出会います。

改めて図にすると、こんな感じに2枚のあずま袋が合わさっていく形。

縫い合わせの作業も引き続き中表(生地の裏面が外側になるように)です。

そして同じく縫い代1.0cm。

ミシンの写真のみでは分かりずらいので、図でいうとこの部分。

黄色の辺同士、緑色の辺同士を縫います。

ぬい終わるとこのような形です。

またひっくり返す用の口として10cmほど開けておきます。

アイロンしてからひっくり返す

次はミシンの作業の次に大事なアイロンの工程です。

しっかり折り目を付けておくとキレイに仕上がります。

こちらの写真のように、縫い目を折山としてアイロンで縫い代を倒す事を「片倒し」と言います。

次にマチを軽く縫い付けておきます。

このように。

そして全体図としてはこちらです。

片倒しが終わり、マチの縫い付けも終わったところです。

あとはひっくり返してアイロンで表側から整えましょう。

最終ステッチ

もはや最終形態になっているリバーシブルあずま袋ですが、

・ひっくり返した口を閉じるため

・強度upのため

最終ステッチをかけましょう。

縫い代は0.15cmくらいが適当でしょう。

0.15mmと言うと難しく聞こえますが、ミシンの押さえ金の片方が布から落ちている感じです。

リバーシブルあずま袋の作り方の動画

お待たせしました…!

…え、待ってない?!♪( ´θ`)ノ

リバーシブルあずま袋の作り方動画です。

全体の流れが分かりやすいように、繰り返しの作業も省かずに動画にしてみました。

静止画ではイメージしずらい部分が解消できればと思い作成しました。

14分少々と長いので、2倍速で見るのもおすすめです。笑

また今後も動画を追加しますので、チャンネル登録お忘れなく。笑

リバーシブルあずま袋のコツ3つ

最後に、作業が早くなったりキレイに仕上げたりするコツを3つご紹介します。

その1、あずま袋はタテ地で裁断しよう

あずま袋に限った事ではありませんが、キレイで丈夫な布製品を作るのに大切な地の目の向き。

地の目って普段はあまり聞きなれない言葉ですが、図にするとこちらです。

こちらの図のように、布地のタテ方向が長い辺になるように裁断するのがベストです。

逆にヨコ地で裁断してしまうと縫っている間に伸びやすいので、ズレが発生したり、袋としての強度もやや落ちます。

「地の目」に関してはここで話すと長くなりすぎるので、興味のある人はこちらをチェックしてみてくださいね。

織機から考えるタテ地とヨコ地のお話

些細な点ですが、洋裁を長くする上では必ず押さえておきたいポイントの1つです。

その2、先染めの布地や和の反物を使うと楽

あずま袋の型紙のパートでもご紹介したように、型紙なんてものはなく、ただの長方形でした。

ですので、ストライプやチェックなどの模様に沿って裁断できれば楽!!

線を引く手間も省けます。

ストライプやチェックを選ぶ際は、糸を先に染めてから織られた先染めの布地がおすすめです。

ストライプやチェックでも、プリント柄は寸法がズレている恐れがあります。

見分け方は、裏まで同じ色柄かどうか

裏が白ければ、残念ながらそれはプリントです…。

布地としてはプリントよりも先染めの方が高級とされています。

また着物や浴衣用の反物もおすすめです。

幅が40cm前後でそのまま活かせるものが多く、存在感のあるあずま袋が仕上がります。

こちらは伊勢木綿で、

こちらは会津木綿。

明治時代から使われている織機で織られた先染めの織物です。

存在感と高級感が出ます。

その3、待ち針やしつけはなくてOK

プロの現場では、よっぽどの事がない限り待ち針やしつけはしません。

動画では布の持ち方やミシンの使い方など、実際の手の動かし方を見て頂けます。

ミシンの素早い作業について、詳しく知りたい人はこちらの記事もおすすめ。

まち針としつけ糸との付き合い方【使うとき&使わないとき】

待ち針やしつけ糸なし慣れてしまうと、作業スピードが大幅up…!

要らない布でちょっと練習してでもマスターする価値はアリです。

ご購入ならSewing Logへ

ここまでの長文を読んで頂いている人は、もはや作る気満々かと思いますが、一応宣伝させてください…!!

私のショップを…。

Sewing Log

1番の売れ筋である事と、作業性が良いので当ショップの看板商品「リバーシブルあずま袋」です。

動画編集までして自分の手の内を明かしましたが、あずま袋は日本に昔から伝わる形ですので、著作権フリーといったところでしょう…。

リバーシブル仕様を考えたのは自分だと信じているのですが、通販でも街角でも同じようなものを見かけます。

そんな時は心の中で、「元祖は私やで…」とほくそ笑みます。

みんなが元祖を名乗る京都の八つ橋のようでもありますが、最近在庫が減ってきたので追加製作はどんな色柄でしようかな〜、と考える今日この頃です٩( ᐛ )و

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執筆者:


  1. みい より:

    あずま袋を検索しこちらにたどり着きました。バックの中に入れようと思っていましたが、リバーシブルなら単体で使ってみたくなりました。サイズの決め方や手順、動画、布地の使い方のポイントどれもわかりやすかったです。早速作ってみようと思っています。ありがとうございました。

    • 麻耶 より:

      コメントありがとうございます。分厚い生地ですとメインに、薄手だとサブバッグにと色々雰囲気も変わりますね〜◎ぜひ楽しんで作ってください^ ^
      また不明点あればコメント頂ければと思います!

  2. さがみ より:

    のっぽさんへ
    裁断は長辺は縦方向でとあります
    しかし、何枚か作るなら良いですが1枚だけ作るのに長辺を縦方向で取ると生地の購入数が増えますし無駄になるかと思います
    長辺を横幅で取っている作り方も他のサイトで紹介されてるのも見ましたが作る時は必ず長辺は縦方向で取らないと、いけませんか?

    • 麻耶 より:

      コメントありがとうございます。
      タテ方向の方がオススメではありますがヨコ地でも構いません…!!が、タテ地をおすすめした理由としては、ヨコ地よりもタテ地の方が歪みが少なく美しく仕上がるからです。ですので私のように量産する場合はタテ地をオススメしたまでです。
      タテ地とヨコ地の張力や歪みについては奥が深く、知っていると多少仕上がりも違ってくる場合もありますので、もしお時間あれば文中でも触れているこちらの記事もオススメします。
      https://sewinglog.com/weft_and_warp

      あずま袋作り楽しんでくださいね〜!

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